好感触の太陽光
何百万バレルという原油を満載して、かつて一度も汚染されたことのない海をずんずん進んでいく大型タンカーの行く手をはばむことは、だれにもできません。
でも、そういうタンカーが運んでくる石油の需要を減らす工夫なら、毎日の暮らしのなかでわたしたちにも何かできるはずです。
南極の上空にできてしまったオゾンホールをふさぐことは、だれにもできません。
でも、フロンガスの使用を減らせば、オゾンホールが人の住む地域まで広がるのをくいとめる力になれません。
暗な部屋で寒さをこらえて震えながら暮らしましょう、と言っているわけではないのです。
ただ、どうせ電気代やガス代やガソリン代を払うなら、払ったお金を100パーセント有効に生かして、できるだけ快適で便利な生活をしようじゃありませんか、ということなのです。
1990年代は、人々に意識の変革をもたらすと思います。
何百万もの人間の、一見何のつながりもないように見える行為が積みかさなると、もはや公的機関の力だけではどうにも解決しようのないところまで行き着くのだということに、わたしたちはようやく気づきはじめたのです。
わたしが捨てたゴミ、あなたが乗りまわしている燃費の悪い車、だれかがむだ使いする水こういうものすべてが積みかさなって、わたしたちの地球をあとに続く世代にとってますます住みにくいところにしていくのです。
でも、絶望する必要はありません。
わたしたち人間は、問題を作りだした原因であると同時に、事態を好転させていく主役にもなれるのです。
さあ、始めましょう。
「史上はじめて、人間が地球全体の気候を変えてしまうところまできています。
化石燃料を燃やし、森林を伐採した結果、人類は大気中の二酸化炭素の総量を100年たらずのあいだに25パーセントも増加させてしまったのです。
ガスの放出量を減らさないかぎり、人類の文明をはぐくんでくれた快適で安定した気候は過去のものになってしまうおそれがあります」亜酸化窒素原因の10パーセント。
微生物の活動、化学肥料の分解、木材や化石燃料の燃焼などによって生じる。
オゾン自動車、発電所、精油所などによる地表レベルの大気汚染がもとになって発生する。
二酸化炭素温室効果の原因の約50パーセントを占める。
人間が毎年大気中にあらたに放出する二酸化炭素の量は60億トン(アメリカだけで15億トン)にのぼる。
二酸化炭素の主な発生源は、ふたつある。
ひとつは、石炭、石油、天然ガスなど化石燃料の燃焼。
もうひとつは、森林の破壊。
森林を伐採したり燃やしたりするときに、二酸化炭素が発生する。
フロンガス温室効果の原因の15ないし20パーセントを占めるだけでなく、オゾン層破壊の原因でもある。
メタンガス温室効果の原因の18パーセント。
おもに水田や家畜、埋立地などから発生す「大気浄化法が制定されてもうすぐ20年になろうというのに、いまだに何千万人ものアメリカ人が汚れた空気を吸っています。
米環境保護局の調べによれば、大気浄化法の基準を満たしていない地域に住んでいる人は、7600万人を上回っています」「乗用車、トラック、バスなどの自動車は、オゾンのおもな発生源です。
1986年に自動車が空気中に吐きだした炭化水素の量はじつに650万トン、窒素酸化物の量は850万トンです。
「スモッグの主成分はオゾンです。
オゾンは、窒素酸化物と炭化水素が太陽からの紫外線を受けて化合したときに生じる気体です。
オゾンはもともと成層圏に薄い層として存在し、太陽の紫外線から人間を守る働きをしています。
しかし、オゾンが地上付近で合成されると、生物にとってきわめて有害な物質となるのです」クリーンエア・プロジェクト「スモッグが人間だけでなくほかの生物にも害を及ぼしていることは、意外に知られていません。
カリフォルニアやアメリカ東部で松の木が広範囲にわたって枯死したのは、オゾンによる光化学スモッグが原因です。
アメリカ各地で農産物の作柄が低下しているのも、スモッグが原因です。
「オゾンで汚染された空気を呼吸したために、アメリカ人の5人に3人が肺に障害をおこすおそれがあります」『われらの未来を排気ガスから守ろう」公共の利益を守る会電気、ガスなどの公益事業施設、石油精製所、化学プラントなども、大気汚染の元凶です。
アメリカでは、炭化水素と窒素酸化物のそれぞれ半分が、こうした施設から放出されています」『われらの未来を排気ガスから守ろう』公共の利益を守る会「空の高いところで、壊れやすく目に見えないオゾンの層が地球を包み、有害な太陽の紫外線が地表にとどくのを防いでくれています。
オゾン層は、太古の昔から地球を包んでいたのです」「しかし、いま人間がこの防護膜を破壊しています。
フロンガスやハロンガスなど人間がつくったいろいろな化学物質が、上空10キロから50キロにわたる成層圏にふわりふわりと上がっていってそこで分解し、オゾンを破壊する原子を放出するのです」「フロンは、いろいろな用途に使われています。
比較的毒性が少なく、不燃性で、簡単には分解しないからです。
フロンは非常に安定した物質なので、150年くらいたってもこわれません。
ゆっくりと時間をかけて40キロの上空までのぼっていき、そこで太陽からくる強力な紫外線に当たって分解し、塩素原子を放出します。
大気中に飛びだした塩素は、何年か後に地表におりてくるまでに、パーセント考えられます」「成層圏のオゾンが減少するにつれて、地表にとどく紫外線の量が増加します。
その結果、皮層ガンや白内障がふえ、人間の免疫機能が低下します。
地表に到達する紫外線の量が増えれば増えるほど、人に健康障害が多発し、作物の収穫や魚類の数が少なくなります。
オゾン層破壊の影響は、地球上のあらゆる生物におよぶのです」1原子あたり約10万個のオゾン分子を破壊します。
地球をとりまくオゾン層の3いやたぶん5パーセント近くが、すでにフロンによって破壊されてしまっていると、わたしたちの日常生活は、化学物質ぬきでは成り立たなくなっています。
ビニールやプラスチック類、合成洗剤、エアゾールなど、化学的に作られた製品はとても便利です。
でも、その便利さの裏にかくされている代償に気づいている人はあまりいません。
埋立地、排水口、下水処理施「毎年生じる膨大な量の有害廃棄物が環境に与える悪影響は、深刻化の一途をたどっています。
1983年に生じた有害廃棄物の量は、二億6600万トンーアメリカ国民ひとりあたり一トン以上になります」「先進諸国では、現在約7万種類の化学物質が生産されています。
それらのほとんどは、まだ徹底的な検査がすんでいません。
こういう化学物質を不用意に使い、廃棄しつづけていると、食糧や水や空気が汚染され、人間の生命を支えている生態系に大打撃を与えるおそれがあります」「地球の問題に目を向けよう」あすの地球を考える市民連合「消費者は、毎日使うプラスチック製品やプラスチック包装材が、いま問題になっている有害物質による汚染に関係あるとは思っていないかもしれませんが、実際には、プラスチックの生産や処理に使われる化学物質には非常に有害なものがたくさんあるのです。
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